こんにちは。
先日私は、お出かけのついでに髪を切りました。
このブログで
「ワクチンを打ったら美容室にいって1年ぶりに髪を切ろう」
と書いた、2時間後のことでした。
朝が外食だったので、
「もう、昼だって外食でいいじゃん」
とお店に向かいました。
本日の外出の目的である病院で、ワクチンを打つために並ぶ多くの人を見て、自分も打った気になって気が大きくなってました。
お目当ての飲食店は衛生的にはかなり厳しいお店で、「体調の悪い方はご遠慮ください」
と張り紙があったりします。
昨年秋には、検査で陰性ながら咳が止まらない私は張り紙を見て、
「あっ、あたしダメかあ」
「そりゃそうだよ」
と、入店を断念したこともありました。
外食については、開店直後のお店は客側のコロナ対策としては狙い目だと私は思っています。
今回は、開店数分前に店に着きました。
すると、隣のなにかの店の前で人が話しています。
お客さんらしき人がいなくなったので、私は聞いてみました。
「ここは、髪の毛を切れるお店ですか?」
すると、
「そうです」
の声が返ってきました。
「ちゃちゃっと切れますか?」
「カットだけなら大丈夫ですよ」
のやりとりで、結局そのまま店に入ってカットしてしまいました。
1年ぶりのカットで床に落ちた私の髪の毛は人2人分くらいのボリュームでした。
なので、髪の毛が美容院のチリトリに一度に入らない、
私は、
「これだけのいらない髪の毛を乾かすために朝から時間を使っていたとは」
と思いました。
「髪の毛が切れてシアワセー」
と、思いがけない機会に有頂天で、私は何度も
「シアワセー」
と連呼していたようです。
カット後の髪の毛の洗い流しでは、夏にぴったりなスースーする冷感メンソールシャンプーとリンスを使ってくださって、またシアワセ。
するとご担当してくださった美容師さんが
「こんなに何度も『幸せ』と言ってもらったことは初めてで、嬉しいです。
私も家に帰ったら、主人に言ってみます」
と言います。
おおおおお。
またこちらまで嬉しくなってしまったやりとりでした。
さて、今日のブログにこのことを書こうと思ったのは、今朝シャワーを浴びていて突然、
「ここは、髪の毛を切れるお店ですか?」
と言った自分の言葉を思い出したからでした。
あ、あれ、パクリだ。
「これは、レモンのにおいですか。」
(中略)
「いいえ、夏みかんですよ。」
小学校5年生の教科書に載っていた
「白いぼうし」
の、タクシー運転手の松井さんのエピソードの冒頭の質問文を、私は無意識になぞっていたような気がします。
だから何?
って話ではあります。
ただ私は、
「自分はいままで出会ってきたものでできてるなあ」
としみじみしたのでした。
思えば、この髪の毛を切るという機会は20秒ずれてたらなかったものです。
直前には、手芸店で見つけたニットのハギレの同色2本をワゴンの上に置きっぱなして糸を見に行って戻ったら、既に他の人が握ってたという悲劇がありました。
立ちすくむ私のあの時間があっての、スッキリカットタイムだったのですよ。
偶然に感謝しつつ、また幸せを感じました。
そんなこんなの一日は、出かける憂鬱を吹き飛ばしてくれるてんこ盛りの一日でした。
私は最近は出かけることを忌避していましたが、受ける刺激の数や量をかんがえると、
「やっぱり外に出るって必要なのねえ」
と感じた一日でした。
うーん、気が大きくなってます。