サン宝石さんの思い出

こんにちは。
昨日のニュースで、8月27日に山梨県のサン宝石さんが甲府地裁に民事再生法の適用を申請したと知りました。
新型コロナウイルス感染拡大で販売が急減し、資金繰りが悪化したそうです。
ほとんどご縁はない私ですが、少なからず動揺しました。
今日は自分がささやかに袖すり合ったサン宝石さんのことを書きます。

 

 

サン宝石さんは、プチプラなアクセサリーや雑貨を手がける会社で、有名なのは「ほっぺちゃん」というキャラクターです。

wikipediaによると、会社創業は昭和40年です。
元々は印章業でその後地場産業の貴金属の小売に転身、女性誌の広告で通販業をしていました。
しかし女性誌は激戦区だったのでターゲットを子供に変更して今に至ります。
主力のキャラクター「ほっぺちゃん」は2010年に当時のパートさんの思いつきが商品になったもので、口コミなどで少女たちに大人気になったそうです。

私が「サン宝石」や「ほっぺちゃん」の名前を知ったのは、おそらく10年近く前になります。
遠方の友人が社内旅行で東京に来たときに、フリーの一日に身内と3人で会うことになりました。
品川宿泊なのでどこへでも行けるということで、同僚の猛者は京都日帰り派もいたとか。
今回は友人にはバスに乗って東京湾アクアラインを渡ってもらい、木更津のアウトレットで待ち合わせました、

しかしオッサン2人とオバサンのアウトレット詣では、30分程度ぐるぐる見て回って何も買わずに終了。
最寄駅に戻って
「さて何をしようか」
と電車の中で3人で考えた結果、
「娘にほっぺちゃんを買って帰らなきゃいけない」
との話が出たので
「よし、行こう!」
となりました。
ほっぺちゃんとは何者なのか、私は何も知りませんでした。

まずは蘇我駅で降りて、アリオ蘇我のサン宝石直営店に行きます。
広いショッピングモールの2階のにある店舗には、小学生の女の子たちがいっぱいです。

ほっぺちゃんは、プラスチックか何かで出来ている水滴のような形をした小さな人形で、一言で言えばドラクエのスライムみたいな形をしています。

画像は公式サイトから勝手に使わせていただきました。ぷにぷにしてるってことは素材は??

ほっぺちゃんをモチーフにした実用グッズも多数販売していたと思いますが、目立つのは様々なバリエーションのほっぺちゃん本体でした。
友人は、いったん通路に出て娘に電話をして、また店に戻って目当てのほっぺちゃんを買っていました。

オバサンも買ってみたかったけれど、このほっぺちゃん本体をどうしたらいいのかわからず遠くから見るだけでした。
かわいい物好きの私ですが、ほっぺちゃんはオバサンになった私の琴線には触れませんでした。
その女の子たちの純粋な感性が、ちょっとうらやましかった記憶があります。
オバサンは、もう可愛いものには飽きて、キモ可愛くないと心を惹かれないようになってしまったのでしょう。

さてお昼になったので、そのままアリオ蘇我でビールを飲んで食事をしました。
しかし3人には、次にすることがありません。
「買えなかったほっぺちゃんグッズを探しにもう一軒行こう!」
と、次はららぽーとTOKYO-BAYに「ほっぺちゃん」のハシゴをすることにしました。

京葉線に乗って、ららぽーとへ。
サン宝石は1階だったかなあ。
大昔、その辺にABABがあったようなとかすかな記憶を引きずり出しましたが、なんせほっぺちゃんは10年前、ABABを私が見たのは今から40年近く前のことになりますのでおそらくデタラメです。

ついでにIKEAにも寄りました。へろへろです。
このあと、神田のハンドボール専門店にも寄ったような。
その後品川で23時まで飲んで、
「充実した一日だった!」
と帰宅しました。

 

 

それからの私は「サン宝石」と聞くと、気分はマブダチでした。
しかしほっぺちゃんが好きだったお嬢さんはもう社会人となり、アリオにもららぽーとにも、もう直営店はありません。

ニュースの「サン宝石 民事再生法適用申請」を知り、
「あんなに人気だったのに」
と、時間が流れたことを思い知らされてシミジミしました。

帰省先で出会う親戚の子供の好きなものに触れると私の中ではその子のイメージはそのままだけど、彼ら彼女らの中では一瞬でしかなく、どんどん変化し、成長していく。
「私だけが変わらない」という寂しさを感じる「自分あるある」を、また思い出したりもしました。

 

 

昨日の昼には友人に
「サン宝石がこんなことに!」
とURLを送りつけました。

そして夜、目にしたネットニュースにちょっともらい泣き。

サン宝石の苦境に動いた「かつての少女たち」

「待ってろ!!!!! 今助けるからな!!!!!!!!!! 」

公式のショッピングサイトにはアクセスが殺到したようです。

サン宝石さんは、スポンサーを探して業務を続けるそうです。よかったよかった。

とはいえ、OGの応援も、一瞬のことです。
新たに活路を模索していかなければならないでしょう。

「かつての少女たち」が母になって、娘にほっぺちゃんグッズを買い、またその子達が母になったときにもほっぺちゃんが可愛く微笑んでいますように。

ほんとうに一瞬、袖すり合っただけの「サン宝石」さんの今後の発展を、心からお祈りする8月31日の朝でした。