こんにちは。
今日は、音楽の話です。
一昨日、ドンキで流れてきた曲に足が止まりました。
急いでスマホで、かろうじて掴んだ歌詞で検索してみます。
「ねえ君と見た明日の先に ああ」
検索結果にそれらしき曲が出てきません。
たいていは、すぐにヒットするのに。
家に帰って、随分経った頃に見つかりました。
ボカロPのorangestarさんの曲でした。
ボカロPって、なんだ?
次の日、今日と家にいる日だったので、テレビにYouTubeを映して、オンキヨーのコンポに音を出力して、ずっと連続でorangestarさんの曲を聴いています。
「夜蝉」はここから聴けます。
公式チャンネルです。
ただただ、女性の重なる声のところが好きです。
あれこれ聴いていますが、やっぱり「夜蝉」が一番好き。
「ボカロP」とは、作った曲を音声合成ソフト(ボーカロイド)で歌わせるクリエーターのようです。
「初音ミク」もその声のひとつなのですね。
伴奏が必要ならソフトは別に必要だとか。
何を思ったか、私も以前にボーカロイドが欲しいと思ったことがあります。
くまモンの合唱曲を、自分が歌う機会がないからソフトで実現したかったような。
しかし、そんなにお手軽に手に入る金額ではなかったような気がします。
ああ、音楽の素養があれば人生はもっといっぱい楽しい。
そして、ボーカロイドは人間のような制限がないので、高い声も速い歌詞も歌えちゃいますよね。
「そうじゃないんだよなー」と歌い手さんをなだめる必要もなく、自分の世界をトータルにプロデュースして自分の部屋から展開できるなんてすごいな。
そして今になって気づきました。
私が出会ってしまった「夜蝉」は、ボーカロイドが歌っているのではなくコラボ相手のミュージシャン、夏背さんという方の声なのではないかと。
そして夏背さんはorangestarさんの配偶者でもあります。
なお、夏背さんの名前は、「かせ」と読むそうです。
デビュー・アルバム
「Light in the Distance」
は2022年4月発売で、ここに「夜蝉」が入っています。
イラストレーターでもある夏背さんのアルバムジャケットは、とても美しいです。
そして曲も声も、みんな好き。
「SUNFLOWER」 という曲も良いです。
このミュージックビデオでは、イラストの美しさも堪能できます。
アルバムほしい~。
さて、私は最近気になっていることがあります。
とても好きな女性アーティストの最近の活躍を知り、アルバム数枚を購入するか悩んで数ヶ月。
すると、なんと公式チャンネルで無料でフルバージョンが聴けてしまうことに気づきました。
えーと。
すごく嬉しいけど。
えーと。
そして今回も、次々に素晴らしい楽曲群をお気軽に聴いています。
広告が入るから、きっと正規にアーティストに収益が行くのですね。
でもなんか、気になる。
このシステムって、音楽を作る人たちにとって持続可能?
テレビが、雑誌が、そうやって繋いできたんだからそういうもの?大丈夫?
ほら私、古い人だから。
レコード屋は発売日の前日に入荷するので、一足早くドキドキしながらアルバムを買いに行った時の気持ちを思い出します。
定額料金を毎月払う痛みも必要なく、享受できちゃうんだなあ。
まあ私達だって、「貸しレコード」なるシステムでお手軽に音楽をとっかえひっかえ聴いたんですけどね。
そしてこうして誰でもが自由に曲を聴けるから、海外での日本のシティポップブームも起こったんでしょうね。
私の好きなその女性アーティストさんも、海外で評価されている様子です。
でも私が買おうか悩んでいた数枚のアルバムを結局買わないなら、こうしてYouTubeで繰り返し再生してもらうほうがいいのかな。
うーん。
えんえん自分の中で繰り返す疑問であります。
というわけで、ボーカロイドの発表から約20年弱のいま、私はありがたく恩恵を受けて音楽を楽しんでいます。
相変わらず、世界狭いなーあたし。
古いもの、懐かしいものを繰り返し聴くだけでなく、新しいところにも飛び込んでいこうかしら、とちょっとだけ心が動いたここ数日でした。