薬師丸ひろ子 40th Anniversary Starting Special Concert presented by WOWOW

こんにちは。
今日の夜は、19:30から約1時間半、WOWOWで薬師丸ひろ子さんのコンサートを見ました。
2021年9月30日に東京 キリスト品川教会 グローリア・チャペルにて無観客で収録されたものです。
今日は曲順にその感想を書きます。

 

 

1.めぐり逢い
井上陽水さんが数年前にひろ子ちゃんのために書き下ろした曲です。
初めて知りましたが、製作時にはひろ子ちゃんの心境などヒアリングがあったとか。
道理で、しっくりきます。名曲です。

2.今日がはじまるなら
2018年5月リリースの20年ぶりのオリジナルアルバム「エトワール」の10曲目です。

3.すこしだけ やさしく

4.ステキな恋の忘れ方
これも陽水の曲です。
第一声が違う気がしました。

5.窓
「エトワール」5曲目です。

6.アナタノコトバ
「エトワール」9曲目、ひろ子ちゃんの作詞による曲です。
私はこの曲がとても好き。
争いの無い世界なんてないけれど、それでも今日をよく生きよう。
「今日をよく生きよう」
というのは、ひろ子ちゃんがお父さまお母さまから言われていたのかもしれない。

また歌詞の中で「ゼンマイの切れぬうちに」というキーワードがあり、
自分自身と照らし合わせてなんだか共感しちゃったんですよ。

絶えて久しい友の便り
ゼンマイが切れぬうちに
大切な夢 明日の音色 探す

7.うるわしの白百合
NHKの朝の連続テレビ小説「エール」で歌われて話題になった曲です。
しっかりもののお母さん「光子」が、空襲で焼け落ちた自宅の跡で、焼け残った讃美歌の歌集を膝の上に置いて3分間独唱したという朝ドラで歴史に残るシーンでした。
私も母の家で放送後のツイッターのトレンドで知り、昼の再放送にチャンネルを合わせてみました。
コンサートでは途中男性コーラスが入り、
「なになに、どこで歌ってるの?」
と思ったらバンドのピアノ以外の方々がマイクを持って歌っていました。
素晴らしかったです。
家でありながら、曲の最後に拍手をしてしまいました。

8.時代
中島みゆきさんの、あの「時代」です。

ひろ子ちゃんはシングル曲はもちろんオリジナルアルバムでも、多くの方から名曲をもらっています。
誰かが
「年をとっても聴くに堪えるような名曲を若いころから持っている」
と言っていました。

有能なソングライターがひろ子ちゃんのために書いてきた最高級の曲たちは、ひろ子ちゃんの持ち物の中に増えていく宝石のようだと私は思いました。
そしてその石が曇らないように磨いてきた結果が今の「より深く幅のある歌」になっているのだと感じました。
多彩な曲を奏でることができる、楽器のような人だと思います。

9.コール
玉置浩二さんによる曲です。
コンサートで生で聴いて、その曲の美しさとひろ子ちゃんの声に度肝を抜かれました。

10.探偵物語
ご存じ、松田優作さん演じる探偵さんとひろ子ちゃんがお嬢様女子大生を演じた映画の主題歌です。
この映画は放送していたら、今でも何度でも飽きずに見ることができます。
Wの悲劇も超えて、私は一番好きかも。
ひろ子ちゃんは、映画の主題歌に「主題曲」という言葉を選んで使っていて
「ちょっといいなあ」
と感じました。

ここでバンドメンバーの紹介がありました。
ピアノ 鶴谷崇
ドラムス 小森啓資
ベース・コントラバス 一本茂樹
バイオリン・バンドマスター 弦一徹

ツイッターの感想などを見たところでは、豪華メンバーの皆様なのだそうなのです。
少し前にひろ子ちゃんのライブを放送で見た時に思ったのが
「わー、バイオリンの人たち厳しい顔」
ということでした。
生のコンサートを2回見た印象では、館内は張り詰めた感じでした。
なのでステージの上もまた観客席以上に聖なる場所で、伴奏の皆様も緊張するんじゃないだろうかと私が勝手に思い込んでいることもありそんな感想でした。
今日のコンサートは、笑顔はそんなに見ないものの、ちょっと柔らかい空気だったように思います。

11.あなたを・もっと・知りたくて
民営化直後のNTTキャンペーンソングでしたので、ある程度の年齢の方は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ひろ子ちゃんも、「ここからは知っている曲かも」というような前置きで歌い始めました。

この辺からテレビと私の間にいる身内がパソコンに向かってクリック音を出し始めたので、私はテレビの真ん前に陣取ることにしました。
初めからそうしていればよかったのだ!
するといろいろなものが見えます。
「いったい何台のカメラを使っているのかしら」
と思っていたら、舞台向かって左のカメラはレールの上をスライドして動いて撮っているのでした。
すごいな。

12.メイン・テーマ
1984年の森田芳光監督の角川映画の主題歌です。共演は全くの素人でオーディション合格の野村宏伸さんでした。
作詞が松本隆さん、作曲が南義孝さんで、南さんのアルバム「冒険王」にも「スタンダード・ナンバー」の曲名でセルフカバーで入っていたのを思い出しました。
私は当時、車の中でカセットテープで聴きながら出勤していました。
「20年も生きてきたのにね」
のキャッチーな歌詞は、
「あれ?私たちもう3回目の『20年も生きてきたのにね』になってる?」
とちょっとびっくりしました。

13.セーラー服と機関銃
今日の11月21日は、ひろ子ちゃんの歌手生活40周年の記念日なのだそうです。
何が始まりかというと、この「セーラー服と機関銃」が1981年11月21日リリースだったわけです。
この曲を歌うひろ子ちゃんを私は凝視してしまって、
「あれ、こういうリズムだった?」
「いや私は元々聴きこんでいるわけではないから、私の記憶が間違ってるかもしれないし」
とか
「何かと戦いながら歌ってる?」
とか勝手に感じていました。
ひろ子ちゃんは歌を崩さず原音キーで歌うことを自分に課している人です。
そのために週に2日か3日かのレッスンも受けていたような(テキトーですみません)。
私たちが思うよりも大変なことなのかもしれないと、これまた勝手に感じた曲でした。

14.“Wの悲劇より” Woman
映画「Wの悲劇」の主題歌で、ひろ子ちゃんの歌では一番人気がある曲です。
年末の紅白ではなんの曲を歌うんだろう。この曲が本命でしょうか。
私は「うるわしの白百合」が聴きたい気がします。

この曲のリリース当時には資生堂がPORCELIAというブランドの化粧水や乳液を出していて、ひろ子ちゃんがCMをしていました。
私も自宅近くのひなびた薬局で購入した記憶があります。
これを書くのにYouTubeのCMを見てみたら、あら結構高かったんじゃないの。
PORCELIAを買ったからといってひろ子ちゃんにはなれないのに、いつも同じようなことをしていたのだなあと恥ずかしくなります。
この曲が始まってその薬局を思い出し、もう曲には入り込めず感動がどこかへ行ってしまいました。
あーあ。

15.冬の星座
「最後の曲」としてこの曲が歌われました。
選曲がうれしかったです。
この曲で初めて引いた絵になり、観客席に紙コップのランプが置かれてまた美しい映像になりました。
そして曲が終わった時のひろ子ちゃんのホッとしたような笑顔がなんともかわいらしかったです。

16.(エンドロール)エトワール
アルバムのタイトル曲「エトワール」をバックにエンドロールが流れました。
エンドロールには
「COVID-19 Sanitization Measures」として3人の方の名前がありました。
そういうことだよねえ、としみじみしました。

あれ、もしかしてこの曲もアルバム音源じゃなくて現地で歌ってる??

17.(アンコール)愛しい人
「エトワール」の11曲目、最後の曲です。

歌詞の中の
「あなたの愛を胸に 私はいまを生きる」

この「あなた」は家族であり今は亡き恩人でありファンであり、すべての人なんじゃないだろうかと感じます。
特定の人になることもあるのだろうけれど、博愛の女神「薬師丸ひろ子」が外に向けて歌うときは「あなた」は一人ではない気がするのです。

 

 

さて、今日のコンサートを見るにあたり、WOWOWは入っていなかったので、急遽チャンネルを追加しました。
すぐ解約します。
BSで入るか、スカパーに追加するか、あれこれ選択肢が多くてちょっと悩みました。
ちょっとしか悩まなかったのでWOWOW契約にあたって方法の選択間違いをしたので、うちの環境では録画ができていないかもしれないけどまあいいか。

今日は身内にも気を使ってもらい、その他のテレビの音を出さないでもらって、WOWOWだけを大音量にして一回きりのコンサートと同じように息をつめて聴くことができました。
生のコンサートも素晴らしいけれど、全国のほとんどの場所で機会が公平に見ることができることは、コロナ禍がもたらしてくれたありがたいことの一つです。

 

 

今日しみじみと思ったのは、
「アルバム『エトワール』は名盤で、特に私たちの世代には共感がある」
ということでした。
初めにこのアルバムを聴いたときは
「あれ?昔のアルバム『古今集』みたいに有名どころがいっぱい曲を提供してくれてるんじゃないの?」
と違和感を持ったものです。
でも、この20年ぶりのアルバムで、ひろ子ちゃんはあえて新進気鋭のライターに依頼したと聞きます。

今回のコンサートに寄せたインタビューのコメントでも以下のように仰っています。

──今回、『歌手活動40周年 コンサートと映画で楽しむ薬師丸ひろ子』特集としてご一緒させていただいたWOWOWに、どのような印象をお持ちですか?

このような形でコンサートを実現してくださって……きっと「ヒット曲を歌ってください」という要望も強かったかと思いますが(笑)、最近の曲も取り入れていただいたことで、”いまの私”が表現できたことに感謝しています。

コンサートについては、いまの私からのメッセージだと思っていただければうれしいです。いまの年齢だからこそ感じることのできるいろいろな想いがあって、そういったものが皆さんに伝わればいいなと思っています。

歌手として、女優として、いま思うこと──。「歌手活動40周年 コンサートと映画で楽しむ薬師丸ひろ子」収録現場レポート&スペシャルインタビュー | FEATURES | 株式会社WOWOW

明日から、私も元気に生きていこうと思うことができた、コンサートでした。

 

 

ブラウンに染まる教会の舞台に馴染む色のワンピースで、着替えもなく、ピアノとひろ子ちゃんのブーツの黒と、あとは光が美しい映像のライブでした。
12月30日には再放送があり、オンデマンドでも配信があるとか(え、そうなの?)。

WOWOWってすごい。
そんな感想も持った、今日のコンサートでした。