松任谷由実「DOWNTOWN BOY」

こんにちは。
今日は、ユーミンの「DOWNTOWN BOY」のことです。
何の思い入れも無い曲ですが、昨日から頭でぐるぐる流れで歌っている曲で、いったん振り払うためにネタにすることにしました。

 

 

「DOWNTOWN BOY」は、ユーミンの1984年12月リリースのアルバム「NO SIDE」と2012年「日本の恋と、ユーミンと。」に収録されています。

内容は、
「不良っぽい彼氏を家族に反対されて結局別れ、時が経ってその彼を振り返る」
歌です。

この曲の私の最大のツボは、

きたないシャツ着たヤツだと
兄貴は電話さえ取り次がないの

の部分です。

お兄さんを兄貴と呼べる程度に中流家庭のお嬢さんが主人公。
私のイメージでは彼女は大学生で、なぜかというと私がこの曲を初めて聴いたのが20歳だったからです。
聴いている人が私の6歳年下の人なら、やはり主人公のイメージは中学生だったかもしれません。

勝手なイメージでは、彼女は大学1〜2年生で、「DOWNTOWN BOY」は高卒でちょっとガテンな仕事をしている人。

あなたは素敵なDown Town Boy
不良のふりしている

この歌詞からすると、法を侵したり溶剤やら薬やらを扱うような悪いことはしない人とわかります。

そして、彼を反対する最大の勢力はお兄さん。
兄貴は電話「さえ」取り次がないのだから、どうもお父さん、お母さんは電話くらいは取り次いでくれるらしい。
でも苦々しく思っていて、
「あんな子はおやめなさい」
とか言われてるのかもしれない。

兄弟の構成については、
「兄―妹」
の組み合わせは、当時憧れの組み合わせ一番人気だったんじゃないかと思います。
男性、女性とも、
「お兄ちゃんがほしい」
「妹がほしい」
は多数派だったと想像します。
しかしその羨ましい環境にいる人がどう思っているかは、また別であります。

この主人公は、そんな憧れの家族構成でみんなから大事に、愛されて育ったわけです。

 

冒頭の歌詞の

あんなにナイーブな人には
それまで会ったことなかった私

も、あらためて読むと引っかかりました。
彼女は生まれてから大きく傷ついたことがなく、自分のリソースをすべて健やかな成長に回すことができました。
しかし彼は、物事をまず素直に受け止めることが難しい、手負いの獣だったかもしれない。
座敷犬のヨークシャーテリアの彼女にはそれが新鮮で、魅力的で、また守ってあげたい対象でもありそうです。

 

やがて二人は別れ、彼女は時を経て彼を振り返ります。
二人が愛を誓った工場裏の秘密の空地はビルになりました。

付き合っているときと、振り返ったときで呼応する歌詞があります。

付き合っているときの

気まずいことが起こっても
私を諦めないでね

と、振り返るときの

どこかで恋をしてるなら
今度は諦めないでね

です。

そしてユーミンはいつもワガママをいいます。

ハートにしまった輝き
死ぬまで失わないでね

卒業写真でも、

あの頃の生き方をあなたは忘れないで

そして核心を歌詞にもしています。

人ごみに流されて 変わってゆく私を
あなたはときどき遠くでしかって

この「DOWNTOWN BOY」のお嬢さんも家庭で守られていた時を経て、その後就職をして、世間を知り、自分の足で立ち、新たな強さを身に着けて大きく変わったことでしょう。

「自分は多分変わるけど、そして変わったけど、大事な思い出のあなたはぜひぜひ変わらないでいてほしい」
と、我儘を言うわけです。
それは、女性の側からの、男性への幻想でもあるのかもしれません。

また、そんな好き勝手な我儘を平気で言えるのが女性なのかもしれません。
男性は生まれたときから背負うものが多く、いつも強くなければいけないという荷物を背負っている人が多いように感じます。

身軽で我儘な女性たちを見ることができることが、ユーミンの世界を私が好きな理由の一つなんだろうと思いました。

 

 

結局曲についての感想は、こんな支離滅裂なまとめで終わりです。
なんか、
「男性がー、とか女性がー」
とか書くのって難しそうだなあと不安を持ちつつの「ではまた!」でありました〜。