理想の上司

こんにちは。
いまのところ何も起こらないワクチン接種一回目の翌日午前。
私はBSの録画番組を見ながらパソコンに向かっています。

自炊(本を裁断してスキャン)したPDFファイルをPCからタブレットにコピーしているのです。
これがまた私だらしなくって、パソコンとAndroidタブレットを繋げるUSBケーブルがどれだかわからない。
Micro USB Type-Bという規格だと思いますが、刺さってもデータ転送ができないのがほとんど。
充電専用ケーブルとデータ転送も可能なケーブルがあって見た目では区別がつかないのです。
なんとかかんとか、探すのが大変だったよ。

そしてデータ転送が済んだところで、ついでにやるべきことを思い出しました。
ある本の読み上げ音声データをスマホに入れることです。
ヘッドホンで、移動時や家事の間に聞けるのじゃ。

 

 

今年の春、恩ある方の訃報が届き、あちこち連絡をとる中で昔の上司が本を出していることを知りました。
わたくしごときが上司というのはおこがましい方で、5年ほど一緒の場所にはいたものの接点は仕事のことだけで最低限しかお話をしたことはありませんでした。

私はその本をすぐにamazonで取り寄せ、感慨深く読みました。
初心者向けに易しく書かれているその本は、私が知っているお人柄そのままでした。
そして数日後、酔った勢いでこの本を突発的にカッターで切りスキャンをして、文字を読み取って最低限の形まで手動で編集して、音声読み上げソフトで読み上げさせてデータを保存しました(いまやっとここ)。
本を切ることに抵抗がある方は多く気持ちとして申し訳ないので、本はもう一冊購入しました。

 

私はその方がいらっしゃった会社を退社後に職業訓練校に行く機会があり、そのときの文章作成の授業のテーマの課題が「理想の上司」だったことがありました。
それまでこの方について「理想の上司」という言葉を当てはめることがなかったけれど、ちょうどいいなあと思いモデルに決めました。

まずはこの方がどんな方かをA4の紙に書きだしました。

人から悪口を言われるのを聞いたことがない
(唯一陰で「●●さんは優しすぎるんだよなあ」というのを聞きました)
超多忙な中、時間ができたら現場を回る。
当然仕事ができる(のであろう)。
字がうまい。
絵がうまい。
ハンサムとかではないけどおしゃれ
(白髪交じりの髪の毛に赤いマフラーがお似合いでした)。
得意先にいい。
横(仲間)にいい。
縦(上司、部下)にいい。
飲みすぎて失敗するようなことがない。
複数の楽器ができてお仲間と舞台にも立つ。
休日にはご家族にパスタを打って振る舞うエピソードあり。
度量がある
(「自分が責任をとるから、やりたいようにしていい」と言われたことがあります)
非常時にも落ち着いている。

職場に隣接する立体駐車場で大きな音がしたのでみんなで窓の外を見たら、トレイが外れてこの方ご自身の車が落ちていたということがありました。
そのときも、直後に静かな口調で
「明日ゴルフなんだよなあ~」
と言っていました。
なんなら口調の後に草がついていました(wwwってやつですね)。

紙に書いた上記のような断片を囲ってグルーピングしたら、自然に以下の3点にまとまりました。

・業務遂行能力
・コミュニケーション能力
・人間的魅力

コミュニケーション能力は違う言葉だったかも?しれません。
人間関係の調整力とかなんとか。もう大昔のことで忘れました。

すると、この文言が一字一句そのまま模範回答になっていました。ビックリでした。
なおこの回答はテキストの裏表紙に印刷されていたので、講師は
「見たな」
と思ったことでしょう。

私は
「ああ、あの方は本当に理想の上司だったんだな」
と思いました。
いまだに、
「実は私は夢遊病者で答えを見てたんじゃないの?」
と思うような回答の一致ぶりでした。

 

 

もうこの方を超える理想の上司はおそらく現れません。
既に立場が変わり、今後幻滅することが無いからです。

とはいえ、リアルタイムで見ている方の中には、
「『理想の上司』に近づいていくんだろうな」
と思う方はいます。
僭越ながら、私がその方に見るのは
「全方位の誠意(への努力)」
です。

 

 

まあ、私にとってたった一人の「理想の上司」の方も、
「娘は『クソオヤジ』っていうんだよ」
というご本人による笑い話を当時耳にしました。

みなさんのご家族にも、家族の知らない職場の顔があるのでしょうね。

ああ、また今日も時間が過ぎてしまった~。
ワクチンを打って、「不安で迷う人」から「打ったこちら側の人」になったわたくし。
猶予時間にするべきことをしなくては~。

そんな午前中でした。