空海

こんにちわ!
昨年ご縁があって阿倍仲麻呂さんについて調べていたら、いつの間にか弘法大師空海さんが気になっていました。
その延長で、東京国立博物館の特別展
国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅
を先日見てきたところです。
今回は、空海から広がって思うことを書きたいと思います(以後敬称略をご容赦くださいませー)。

 

 

空海は、774年に現在の香川県善通寺市に生まれました。
幼名は「真魚(まお)」といい、後に空海と名乗ります。

以下は、トーハク特別展の公式サイトからのプロフィールからの引用です。

讃岐国(さぬきのくに、現在の香川県)の生まれ。中国に留学して密教を学び、帰国後、真言宗を開いて東寺や高野山を拠点に密教を広めました。密教の理解には造形物が不可欠という師の教えに従い、曼荼羅や彫刻などの制作を指導しました。弘法大師とも呼ばれ、空海自身が信仰の対象となっています。優れた書家としても知られています。

以下もトーハクからの引用です。

空海は密教を求めて31歳で中国に渡り、約2年間の滞在でそのすべてを修めました。806年に帰国した後、823年に東寺を賜り、真言密教の根本道場としました。

私が空海に興味を持って一番影響されているのは、おかざき真里さんの「阿吽」というマンガです。
今も月刊スピリッツで連載中で、現在の最新刊は第9巻です。
トーハクのミュージアムグッズコーナーにも、このマンガがセットで置いてありました。

最澄x空海 ふたりの天才の物語が始まる!
日本仏教の要である、比叡山延暦寺の開祖である最澄、
弘法大師の名で日本人なら誰もが聞いたことがある空海。

レオナルド・ダ・ヴィンチにも匹敵するといわれる日本史上、
比類ない天才である、最澄と空海がまさに華麗に、繊細に、
そして豪快に描かれる人間ドラマです!

平安の世、当時のニッポンを変えた!といっても過言でない
このふたりは、その青年期は人も羨むエリートコースを
歩んでいたが・・・・・・・・・・・

本作『阿・吽』は、『サプリ』『&-アンド-』で女性の心情を
美麗な筆致で、細やかに描いてきた著者の新境地です!

https://www.shogakukan.co.jp/books/09186712

マンガの中の最澄は、泣き虫で汚れのない人。
空海は、尖っていて人たらし。
そして二人とも、天才という言葉を越えた存在です。

先のトーハクのサイトからの引用にもありますように、空海は遣唐使として唐に渡って2年で密教を全て修めたそうで、私には想像もつきません。
コピーのない時代に、経典を人が写し取って船に載せて、空海共々無事に帰ってきました。
凄いことです。

トーハクの特別展では、空海が師の恵果から授かって唐から持ち帰った密教法具が、国宝として今もキラキラ光る状態で展示されていました。
マンガで読んで心惹かれたあの恵果和尚も、空海も、この距離でこの法具に向き合ったのかと自分がいる場所を疑いました。

 

そういえば、空海の誕生地の善通寺については、以前にブログに「行きたい」と書いたのだったと思い出しました。

特急「南風(なんぷう)」について調べてみました | Andastar

Googleマップで四国を見たときに、地形や神社の名前に他と違うような気がしたことを思い出します。
神秘の島、四国へ行きたい気持ちがまた強くなりました。
体力つけなきゃーo(`^´*)。

 

さて、話を大昔に飛ばします。
父が亡くなって落ち着いた少し後に、母と成田山新勝寺に行きました。

父が亡くなった直後には、葬儀やさんから
「ご宗派はどこですか?」
という質問を突きつけられて
「???」
と首をかしげていたら、母が自信なさげに
「浄土真宗のお西さんだと思います」
と答えてくれました。

その日の昼、母の指示で急いで仏具を買いに行き、その際「お仏壇のはせがわ」のメンバーズカードを作ってもらい、
「こんな世界もあったのか」
とショックを受けたものです。

よくわからないながら浄土真宗にまつわる本や手塚治虫著「ブッダ」を読んだりしました。

そんな頃、仏壇が家に入った前なのか後なのか、理由は忘れましたが母と二人で成田山新勝寺に行ったのでした。
ゆっくりと見て回ったそのとき、自分の宗派とはまるで違って根本からわからないまま疑問と興味を持ちました。

密教って何?
曼陀羅って何?
お護摩って何?
展示物はなんでこんなに鮮やかな色なのかしら?

その興味の延長が、今数十年ぶりに繋がっている感じです。

 

ところで、成田山新勝寺には書道美術館が併設されています。

1992(平成4)年に開館した成田山書道美術館は、江戸末期から現代までの書作品や資料を多数収蔵する書の専門美術館です。成田山公園の一画、山を背にした池のほとりにあり、公園散策のご参詣者の憩いの施設となっています。

https://www.naritasan.or.jp/tour/other.html

一般に、以下の三人が「日本の三筆」とされるそうです。

・東寺を空海に授けた「嵯峨天皇」

・嵯峨天皇の皇后である橘嘉智子のいとこの 「橘逸勢(たちばなのはやなり)」

・「弘法大師空海」

弘法大師空海が開眼した不動明王をご本尊とする成田山新勝寺が書道美術館を設営されていることの意味を、あらためて慮りました。
なお、書道美術館の収蔵品は江戸末期から現代までの書作品や資料だそうです。

「阿吽」の中でも、書についての場面は多く、空海の書や手紙が人を動かすエピソードがあります。

トーハクの東寺特別展では国宝の空海の書も出ており、真剣に見てしまいました。

国宝 風信帖(ふうしんじょう)(第一通)(部分)
空海筆 平安時代・9世紀 京都・東寺蔵
展示期間:3月26日(火)~5月19日(日)

空海から最澄(さいちょう)に宛てた3通の書状を貼り継いだもので、第一通書き出しの「風信雲書…」の文言から「風信帖」と通称される。付属の寄進状により、もと延暦寺にあったが南北朝時代に東寺に寄進されたことが知られる。平安時代仏教史の基本史料として貴重であるとともに、壮年期の空海を代表する筆跡であり、書道史上も古来珍重されてきた。

https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1938#info

 

 

特別展では、思いがけず虚空蔵菩薩さまにも会えました。

重要文化財 金剛虚空蔵菩薩(こんごうこくうぞうぼさつ)・法界虚空蔵菩薩(ほっかいこくうぞうぼさつ)

五大虚空蔵菩薩坐像のうち

中国 唐時代・9世紀 京都・東寺蔵

もと京都・山科(やましな)の安祥寺(あんしょうじ)に伝わり、空海の孫弟子である恵運(えうん)が中国からもたらしたという。五体全てが現存し、台座の馬や獅子まで制作当時の姿を伝えるのは貴重。

最近トーハクに寄るようになったのも、元々は成田のうなぎのことを考えていたら虚空蔵菩薩像を見たくなってしまったことがきっかけでした。

成田のうなぎについて考えてみました | Andastar

【トーハク編】秋の名所でいってみたい場所(その1) | Andastar

トーハクで「国宝 虚空蔵菩薩像」を見てきました | Andastar

自分のなかで、またいろいろなものが細く繋がったという思いです。
まずは時間を見つけて、成田山新勝寺とトーハクの特別展「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」へ再訪したいと思っています。

 

今回の東寺の特別展では、音声ガイドナビゲーターが京都ご出身の佐々木蔵之介さんでした。
なんと、東寺境内にある洛南高校をご卒業されているそうなのです。
次回は、佐々木さんの解説も堪能してみたいと思います。
ガイドの機械の貸出料は、税込550円です~(*´▽`*)。

 

この特別展では、敷曼陀羅と呼ばれる「両界曼陀羅図」も展示されていました。
とはいえ、私は現物をよく見ていないのです。
曼陀羅が敷いてある状態の写真に気をとられてしまいました。

密教の灌頂儀礼では、灌頂を受ける者の有縁の仏、守護仏を決める投華得仏という儀式があります。
その際に壇上に敷かれるのが敷曼荼羅だそうです。
花を投げて当たった仏様とご縁を結びます。

そもそも灌頂って何、ということもわかっておりませんでした。
Wikipediaによれば、

密教においては、頭頂に水を灌いで諸仏や曼荼羅と縁を結び、正しくは種々の戒律や資格を授けて正統な継承者とするための儀式のことをいう。

そうです。

「阿吽」のマンガの空海の2回の灌頂のシーンでは、6月の胎蔵界灌頂と7月の金剛界灌頂とも、空海が投げた花は曼陀羅の真ん中の毘盧遮那仏(大日如来)の上に落ちます。
これを見て恵果和尚が
「これは、不可思議 不可思議也」
と言うくだりを、興味深く読みました。

トーハクでは、広いスペースをとって展示されている曼陀羅の写真に、
「これかあ」
と感動した私は、うっかり本物の曼陀羅をスルーしてしまったようです(@_@)。

これを書いていて、トーハクでの胎蔵界と金剛界の曼陀羅の展示は以下のように入れ替えと知りました。
行けるものならあと2回、4月中と5月に行ってみたいものです。

金剛界

[展示期間:5月1日(水)~6月2日(日)]

胎蔵界

[展示期間:3月26日(火)~4月30日(火)]

 

 

 

同じく「阿吽」では、恵果和尚が異国の人間である空海に密教を託して、唐の長安での密教の立場の危うさから「安全な場所にもって逃げてほしい」という思いを語るシーンがあります。

歴史のなかでは、権力の移動と共に宗教も変わっていきます。
それぞれの真理を後へ伝えていくことの難しさや、伝わってきたことへの驚きを感じます。
特別展でも、よくぞこれだけのものか残ってくれていると感動しました。

 

 

 

長くなってしまいました。
しかしよくわかっていない者が書いているので、中身はすかすかで申し訳ないです。

空海さんについて勉強中、ということで、また何か書きたくなったらお付き合いいただければ幸いです。

何しろ、空海はすごい。
そして興味のある方は、阿吽、オススメです。ぜひ!。