『女の園の星』を読んでいます

こんにちは。
今日は、マンガの話です。
「このマンガがすごい!2021」オンナ編1位で話題になり、最新刊が出たばかりの話題のマンガ
「女の園の星」
のことを書きます。

 

私が初めて読んだのも、「このマンガがすこい!」で話題になったのがきっかけでした。
作者は和山やまさん、連載は祥伝社のFEEL YOUNGで掲載中です。
FEEL YOUNGといえば私には「おしゃれでちょっと尖った」イメージでしたが、今はどんな感じなんだろう〜。

このマンガは、基本的には笑えるマンガです。
静かに笑えるイメージではありますが、気を抜いていると声を出してわらってしまいそうなところもあるので、私は電車で読むのはやめようと思っています。

「女の園の星」のタイトルの、
「女の園」は女子高のことで、
「星」は国語教師の星先生のことです。
もしかすると、「星」は星先生だけでなく、職員室で隣に座っている小林先生だったり、臨時でクラスで買われていた犬のセツコだったり、登場人物それぞれを指すのかもしれません。

主人公の星先生(33歳)は、端正な顔立ちで一見面白みの無い淡白なキャラクターに見える、普通の人です。
時々、それが崩れるエピソードや設定がさらっと提示されるので、生徒も読者も驚愕します。
そこは読んでのお楽しみということで、ここでは触れません。

1巻の表紙は星先生で、2巻の表紙は職員室で隣の席の数学教師、小林先生(31歳)です。
星先生が2年4組の担任で、小林先生は2年3 組の担任なのでクラスも隣です。
ポロシャツが似合う、筋肉質な小林先生は話好きな明るい性格で、ある生徒からは「ラジオみたい」とも評されています。
その他、たまに出てくる陰鬱で毎夜酒を飲まないではいられない中村先生(3年2組の副担任)も、読者に人気です。

女子高生たちは、守られた学校の中で、自由に無邪気に過ごしています。
多くが整った容姿で、言葉遣いは乱れつつもベースは丁寧な、お品の良さを感じる生徒たちです。

一話ずつ、学校でのエピソードが描かれていくなかで、少しずつ増える情報とともに登場人物を好きになっていきます。

マンガの絵柄は、「動物のお医者さん」の佐々木倫子さんを彷彿とさせるリアルな人間に近い質感があり、好みは分かれるかもしれません。
しかし作者の和山さんご本人のインタビューによると影響を受けた作家さんに伊藤潤二さんが入っており、「ああ、佐々木倫子さんより確かにそっちかも」と頷けました。

 

書店で最新刊が手に入らなかったとの噂も聞くような人気ぶりなので、既にどこかで誰かが実写化に向けて動いているだろうと思います。
ではキャストは、と考えたときに、
「小林先生は、錦戸亮くん」
で私は決まりです。
ビジュアルで、あの色気は錦戸くんだと気づいてしまったらもう他は考えられなくなりました。錦戸くんは、たまたま見た映画「羊の木」の演技が自然で好印象だったこともあります。
そして、星先生は、私の中では今のところ東出昌大さんで固定されております。
星先生は33 歳で、調べたら東出さんと同じ年なのです。
そして驚いたのは、錦戸くんが36歳だったこと。
でも、31歳の、星先生より年下の役は違和感なさそうです。

女子高生役には、誰にいてほしいかなあ。
年齢は合わないけど、二階堂ふみさんいいなあ。
まだ11歳だけど、凪のお暇でうららちゃん役をやってた白鳥玉季ちゃんはぜひ出てほしいなあ。

私がこの「女の園の星」で一番好きなのは、それぞれの距離感です。

教室の中の女子高生たちの集団。
担任が束ねたクラスという集団。
職員室の中の先生たちの集団。

職員室を学生が訪ねて親しげに話はしても、水の中の油のように、両者は明確に違って混ざり合わない感じがします。

大人の世界と、自由なようでいて実は庇護の元にある未成熟なものたちの集団の世界。
混ざらないけど、違う色違う性質の液体がくるくると動いてポップな配色を作っているような感じを持ちました。

女子高生たちの関係も、近所のおばさん同士の立ち話のような距離感を感じます。
それぞれみんなが足りないものはなく、自立しているので強く引き合う必要かない子たちに思えます。
安定した原子、みたいな感じでしょうか。
基本的にお育ちがいいと感じたのは、そのためかもしれません。
「不満」とか「依存」とかありません。
盗んだバイクに乗って学校のガラスを割る必要はありません。

その対極に、夜な夜なお酒を飲まないではいられない中村先生がいます。
しかし彼も、登場のたびにやすらぎをもらえる存在に出会います(笑える)。

そんなことを考えながら読んでいたら行き当たった、2巻の最終話[10時間目]の自習の話の、タイトルの次のページ(単行本130ページ)の文言が、心に沁みました。

遠慮を知らない
小さな世界は
大人になって
価値を知る

ここにいる
少女たちは
それを知らない

私は女子校経験はなく、大人になってから憧れるようになりました。
自分ができなかった女子校感覚をこのマンガで味わう目的で、再度読んでみようと思います。

 

さて。
結論として、私はこの本を人におすすめできるのか。

動物のお医者さんが好きな方は、大丈夫な気がします。
思えばあのマンガの登場人物も、みんな安定していましたね。

まあ、今月の新刊に反応する数を考えると、この時点で気になる方はお読みいただいてもハズレはないんじゃないかと思います。

「女の園の星」、よろしければどうぞー。
ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。

(オマケ)
いま読み直してみたら、
「基本は常時ニヤニヤ、ときどき吹き出して笑う」
ということがわかりました。
やはり電車では読めません。