山村 東 著「猫奥」を読んでいます

こんにちは。
寒いですよね。指が千切れそうな毎日です。

さて、今日はマンガ
「猫奥」
のご紹介をします。

 

 

主人公は大奥の「御年寄(御殿女中)」である「滝山」35歳。
徳川12代将軍 家慶の時代、天保の改革の頃のお話です。
大奥の秩序を守り、取り仕切るのが滝山のお役目です。
容姿は、背が高くて目が細くて三白眼気味で顔が恐い。
なので怒ってないのに怒っていると思われることがしばしばです。
真面目な性格で、高い志と強い意志を持って仕事に励む滝山は部屋の子たちに厳しいことも言いますが、部屋子たちは厳しい滝山を恐れつつも嫌いではない様子。
滝山の人柄がいいことは理解されているのだろうと感じます、

そんな滝山は猫嫌いで有名ですが、それは大きな誤解で実は猫が大好き
特に、大奥で絶大な権力を持つ上臈御年寄「姉小路様」の飼い猫、「吉野ちゃん」にメロメロです。
気まぐれな散歩で部屋に訪れる吉野ちゃんを、滝山は心待ちにしているのです。

御年寄は7人いて、みんな独身。
そして猫を飼うことがブームです。
同僚も猫を飼っており、吉野ちゃんの他にも「こはるちゃん」「梅ちゃん」「小太郎」「千代丸」などの猫も登場します。

滝山は、ひょんなことから吉野ちゃんの世話役の少女「美登」と文通をするようになります。
その際、咄嗟に16歳の多喜という偽名を使います。
すれ違いや勘違いでやはり猫嫌いと誤解され続ける中で、美登にだけは素直に「猫が好き」な素直な自分で文を送れるのでした。
また、美登とのたわいのない文のやり取りの中に、押し殺していた童心が戻り、叶わなかった子供らしい子供時代のやり直しをしている気持ちだった滝山でした。

なお、後のエピソードから偽名の「多喜」は実は滝山の子供の頃からの本名でした。
「滝山」の名はそこから来ているのでしょう。

 

 

天保の改革では倹約令が出て、この「猫奥」では姉小路が酒を飲み、くだを巻き、仲間内で水野忠邦の批判をするなどちょいちょいとその時代が見えるシーンがありました。

こうして読み返すと、ストーリーのバックには江戸時代の大奥における行事や食、被服などが自然に盛り込まれていたことに気づきます。

そしてマンガのメインテーマは「猫愛」です
少しずつ
「滝山さまは実は猫好きなのでは?」
と周りにバレていくさまは、私にとっては「ガラスの仮面」で50巻かけてやっと心が通じ合ったマヤと速水に感じたのと同じときめきがあります。

何でこの本を知ったのか私は記憶に残っていないのですが
「出会えてよかったー」
と思うマンガなのです。

 

 

作者の山村さんの名前「東」は「はる」と読むようです。
実はジャンルは青年マンガで、掲載誌はモーニングです。
当初4ページで始まりましたが、途中6ページに増えて話が一層面白くなっています。
一話が無料で読めそうです。

https://morning.kodansha.co.jp/c/nekooku.html

ご興味があったら、ぜひー♪