花小路ゆみ 著「女神たちの二重奏」

こんにちわ。
今回ご紹介するのは、エンターテイメント作品の
花小路ゆみ 著「女神たちの二重奏」
というマンガです。

 

 

「女神たちの二重奏」は、2010年から2012年にかけて実業之日本社「週刊漫画サンデー」で連載された作品です。
この雑誌は2012年6月から隔週刊の「漫画サンデー」に名前を変え、2013年には54年の歴史を閉じて休刊しました。
この雑誌で有名なマンガのうちのひとつには、「静かなるドン」があります。
Wikipediaで週刊漫画サンデーを調べると、過去の掲載作品には前半には手塚治虫、藤子不二雄A、つげ義春等そうそうたるメンバーの作品も掲載されていて驚きました。
後半は、お色気もありのマンガ誌であったようです。

今回ご紹介の「女神たちの二重奏」は当初紙の単行本化はされず、電子書籍だけで販売されていました。
その後、電子書籍サイトで人気が出たのをきっかけに紙の本が出版されるという、珍しいケースのマンガです。

主人公は、そっくりなのに中身が正反対の2人の美しい女性です。
聡明でエリートの道を進むはずだった「木田茜」は、両親の交通事故をきっかけに名門大学を退学、引ったくりに全財産をとられて無一文で人生に絶望します。
そして飛び降り自殺をするために行った陸橋で、瓜二つの顔を持つ資産家の妻「東郷麗花」と出会います。
そこで、「お金が欲しかった茜」と「自由が欲しかった麗花」は、生活を取り換えることにしたのです。

賢くて真面目な茜と、天然で人を疑うことを知らず性に奔放な麗花。
私はそれぞれに感情移入して、ストーリーに入り込むことができました。
他の登場人物も個性的で、飽きることなく一気に10巻を読むことができます。

麗華の結婚相手、東郷家の長男「源一郎」は異常なレベルのマザコンです。
妻に、亡き母と同じバストサイズへの豊胸手術を薦めたりします。
次男「源次郎」は真ん中っ子らしいクールな紳士で、アブノーマル?と思われる一面も見せつつ「義姉さん」である茜とのラブストーリーでクローズアップされます。
館のお手伝いの千代さんもいいキャラです。
源次郎天と茜の間に天然に割り込んでくる千代さんは、茜との愛を育みたい源次郎には悩みの種です。

一方の麗花が住むアパートでは茜の兄と「妹として」同居します。
これまで「誰とでもいたせてしまう」人だった麗花は、生まれて初めて「好きな人」を意識することになります。

とはいえ他人が入れ替わるのはそんなに簡単なことではないわけです。
あれこれと大小の事件がおこり、また新たな登場人物が新しい展開へと読者を誘うのです。

男性ターゲットの雑誌に連載されたマンガなのでキャッチーなシーンを入れる必要もあったと思われます。
そして、そこは主に麗花が担当します。
「献身的に人に身を捧げ、自分もその行為が好きなので嬉しい」
という設定は、ちょっと面食らうかもしれません。
しかしそんな場面(濡れ場)も、美しく描かれているので特に気にならず読むことができます。
また、本能のままに自由な麗花の振る舞いは、本来の人間の姿なのかもと私は感じました。
理性だとか恥だとかの抑制がなく、人を貶める考えももたない麗花は、私にとって究極の憧れの対象でもあります。
彼女のシーンには、癒されます。

 

 

私はもともと過去に雑誌で読んだ「薬膳仙女マダム明」をきっかけに花小路ゆみさんの描く女性に惚れました。
当時はグループで「花小路小町」名義の活動でしたが、その後も美しい絵は変わりません。
そしてこの「女神たちの二重奏」は、電子書籍配信と同時に見つけて購入して読みました。
それから、何回も読み返しています。

他にも花小路ゆみさんが作画されているいくつかの作品を読んでみましたが、
「読み返したい」
となると他の作品とは差が開きます。
大きな違いは、この「女神たちの二重奏」は花小路ゆみさん名義で初めて原作から作り上げた、オリジナル作品なのだそうです。

偏見のつもりはないのですが、男性目線の原作と女性の原作では私は入り込めるかどうかが違います。
前回のブログでも書いた
「男と女の間には 深くて暗い川がある 」
と感じるのです。
だって神様は男女を違えて作っているのだからしょうがないじゃまいか。

さて、「女神たちの二重奏」は長いストーリーマンガということもありますが、読んでいて感じるシアワセ度合が格段に高いように感じます。
それについては、花小路先生のインタビューを読んで、そういうことかと納得をしました。

―― 最後に、読者の方に一言お願いします。

花小路 「女神たちの二重奏」は、“幸せになりたい”ということをテーマにしています。これは私の人生観でもあるんですけど、幸せになるための一番の近道は人と比較しないことだと思うんです。自分が本当にうれしいことは自分にしか分からないし、自分でさえ分からないこともある。他人を見て判断すると、それを見誤ってしまうんです。

漫画家・花小路ゆみ インタビュー:電子化が作品にチャンスを与える――出版されなかった『女神たちの二重奏』が単行本になるまで – ITmedia Mobile

 

 

初めに書いたように、これはエンターテイメント作品です。
何か有用な情報化を得ようとかそういうことではなくて、実世界の前後左右のことを忘れてのめり込んで、最後に何らかの幸せを感じてスッキリして、明日もまた頑張ろうとリフレッシュすることができます。

茜や麗花、源次郎や茜アニ(名前忘れた)、千代さん、やんちゃな三男、一見普通だけどかなり異色な長男。
彼らの生き生きした活躍を楽しむ作品です。

もし興味があったら、見てみてほしいです。
そして、花小路ゆみ先生の美しい女性の絵を、堪能してほしい。

そんな希望を語って、今日のブログは終了で~す。
寝落ちしながら、また今日も
「女神たちの二重奏」
を読むのだー!。
ふわふわと幸せな気持ちになりたいからでーす。
おやすみなさい!