「高橋留美子劇場」全4巻と高橋留美子傑作集「魔女とディナー」を読みました

こんにちわ。
昨日、高橋留美子劇場「嫌なランナー」を読んだことを書きました。
今日はその勢いで、ビックコミックオリジナルで掲載された短編の既刊一式を読んでみましたのでそのことを書きます。

 

 

◼️本当に一年一本の発表だった
掲載紙「ビックコミックオリジナル」の表紙には
「一年に一度のお楽しみ」
と書いてあるものの
「そうは言っても単行本になってる作品が30本もあるんだし、初めはまとめて年に何本も掲載されてたんだろうなあ」
と私は思っていました。
しかし、「高橋留美子劇場」の巻末の初出一覧を見て、一番古い作品が1987年7月20日号と、約33年前( ゚Д゚)。
かつすべてが現在と同じ「ビックコミックオリジナル」掲載だったと知り驚きました。
これ、すごいことですよね。
昨年、今年と立ち会って感動できてよかったなあと思いました。

◼️また同じ本を買ってしまった
「高橋留美子劇場」の1と2については、元々
「Pの悲劇」
「専務の犬」
の名前で同じ内容の単行本が1994年、1999年に出ていました。
今回買って読んで、私はこの2冊を過去に持っていたことに気づきました。
またまた2冊買ってしまった~(^_^ゞ。

◼️「おやじローティーン」が一番好き
今回、全部通しで読んで一番好きだと感じたのは、2冊目の「専務の犬(高橋留美子劇場2)」に掲載で1997年初出の
「おやじローティーン」
です。

支店長に昇格して北海道へ転勤になる真面目なサラリーマン古田年男は、当然ついてくると思っていた妻と息子から拒否されて単身赴任することになります。
送別会の夜、わびしく千鳥足で同僚と別れたあと歩道橋で足を踏み外した古田は、記憶を失くして
「自分は13歳」
と言い張ります。

妻を「おばさん」と呼び、息子を「稔さん」と呼ぶ主人公は、外見はオヤジで中身は13歳。
妻と、息子と、足を踏み外す直前に歩道橋で出会った女子高生との4人のストーリーが可笑しく、泣きながら大笑いしました。
電車では読めません。

セリフを全部Excelに書いて登場人物それぞれの感情を整理したいと思ったくらいに感銘しました。
父の喜怒哀楽と母と息子の喜怒哀楽がズレる面白さがたまりません。
ズレがあるから、またすぐに喜怒哀楽が変わる会話のテンポの良さがいい!。
キュートなJKは事実を知っており自分への影響に不安を感じながらも、家族が傷つく事実には口をつぐむ優しい子です。
ストーリーの中で、この家族にニュートラルに関与します。

そしてこの話では悪い人が出てきません。
主人公古田は中年でもスケベ心がなく、少年の心ではJKに素直な恋心を持つ真っ直ぐなキャラです。
顔を赤くして「高校生のおねえさんが好き」なことを妻に話すページのセリフのやりとりは可笑しすぎます。素晴らしい!。
改めて、もっと高橋留美子先生の作品をもっと読みたくなりました。

あくまで、個人の感想です。

 

 

今回電子書籍ストアで、昨年発売したばかりの「魔女とディナー」からカートに入れようとして、
「うわっ、1100円かあ。5冊一度に買うのはツラいなあ」
と一瞬思いました。
しかし他の4冊が各605円で
「ホッ」
となごみました。
クーポンとポイントでかなり罪悪感を減らしてポチっと購入できました。

Amazonで紙の本の金額を見ると、「魔女とディナー」は1430円。
「高橋留美子劇場」は、1巻、2巻、3巻が565円でKindleの605円よりも安く、4巻607円でした(2020年4月4日現在)。
初めは紙の本の大きさが違うのかと思いましたが、本の長さに大きな違いは無いようです。

あとになって、「高橋留美子劇場」の名前で出た4冊が復刊されたものなので、リーズナブルな価格がついているのではと思いました。
大人買いにはツラいから安いほうが嬉しいけれど、本の価値を考えればどれも安すぎる。
そんなわけで、「高橋留美子劇場」は特にお得です!

なぜこのことをこんなに気にしたかというと、
「豪華版とか版型が違うからということで紙の本が高価な場合には、モノがない電子書籍は関係なくても金額は張るのかしら」
と思ったからでした。

そういえば、普通の本だって文庫本になればお求め易くなるのでした。
自分自身つい先日、違う出版社から出ている同じ小説を価格で選んだなあと思い出しました。

 

 

この5冊を読み終えてからAmazonのレビューを読んでみたら、最新刊の「魔女とディナー」では主人公がみんなおじさんであることに低評価のケースがありました。
逆に、年を重ねてきたファンへのプレゼントだという人もいました。

確かに早い頃の作品は主人公の年齢性別はバラエティーに富んでいて、「魔女とディナー」の主人公は全員オッサンでした。
そりゃそうだ。
早期は、高橋留美子さんも20代なのです。

私は、高橋先生が自分と同じ世代に向けて特別に一年に一回送ってくれる心に染みるメッセージだと思いました。
そしてご本人も、一年一度のこの作品を楽しみにして描いてくれていたらいいなあと感じています。
なので、Amazonレビューのプレゼント説に強く同意します。

天才高橋留美子先生が、ずっとお元気でこれからも作品を産み出してくださったら嬉しい。
そう思った本日のブログでした。