こんにちわ。
前回、西炯子先生の「娚の一生」について、本が手元にないままテキトーにご紹介しました。
読み直して、
「あら」
と思うことがありましたので、やはりテキトーですがご紹介の第二弾を書きたいと思います。
◼️「初老の大学教授」は私より年下
私が勝手に「初老」とした大学教授「海江田醇」は、今の私よりも何歳も年下でした。
あらー。
ちょっと複雑な気分です。
枯れ専は、いつしか追いつくのね ( ゚Д゚)
なお、西炯子先生がつぐみに言わせた表現では
中年と初老の間くらいの男の人
となっていました。
◼️そういえば全4巻ではなく3巻+1巻でした
連載は、3巻で終わっています。
その後のスピンオフ7話をまとめたのが、4巻でした。
確かに、4巻は「ほのぼの」と安定しています。
◼️身内の女性が強い
主人公つぐみの故郷でありこのマンガの主な舞台「角島県」は、モデルはおそらく鹿児島県です。
葬儀や法事で裏方にまわる女性たちは、女が一歩下がるルールはルールとして受け入れつつも実際には男性陣をリードして話を納めてしまいます。
私にはこのあたりの描写が興味深く、好きです。
名言もポンポン飛び出します。
1巻後半、つぐみとの年齢差、祖母へ片想いしていた教授が孫と結婚することへの身内の男たちの混乱の中、つぐみの叔母が言います。
…海江田さん?
なんでつぐみと
一緒になりたいの?(海江田)
まずは
“ええ女やな~”と
思うからですいいじゃないの
それで
“いい女だ”
それ以上の理由
なんか あとづけよつぐみだって
ただでさえ世間体
悪いんだから これ以上
悪くなったって
どうってことないでしょ(中略)
さてみんな おなか
すいたでしょ
ごはんにしましょうか
お父さん
ばっさり。
2巻では、つぐみの母も「ばっさり」です。
で
あんたたち
結婚すんの?(中略)
今決めなさい
いいおとなが 籍も
入れずに だらだら
同居なんて(つぐみ)
…世間体が
悪いってこと?さっさと決めなきゃ
いつまでもだらだらに
なるからよ世間体ってあんた
世間が食べさせて
くれるわけじゃなし!
そんなのは関係ないの!とにかく
一緒にいるなら
結婚しなさい!!
この角島の女たちが映るシーンは、私には何回でも読みたいところです。
このマンガの大きな魅力のひとつだと思います。
私は既につぐみの母世代なので、つぐみの迷いの部分には感情移入が難しくなっています。
つぐみ世代の知人が、あるドラマの感想で
「刺さる」
と言っているのを聞いたときも、
「同じドラマを見ても刺さらなくなっちゃってるんだなあ」
とちょっと寂しく思いました。
なので私は、マンガの本筋ではないところを楽しんでいるのかもしれません。
私は、この「娚の一生」を読んでから、ほとんどの西作品を読み、今もぼちぼちと追いかけています。
その上での、好きな西作品No.2がこの「娚の一生」でした。
2人の年齢差がちょっとイレギュラーなので万人におすすめとは言えないかも。
じゃあマイNo.3の「姉の結婚」をオススメしようか、とも思いましたが、こちらも男性がややストーカー気味でイレギュラーです。
うーん。
そういえば西炯子先生のマンガのヒロインはいつも疑り深いので、男性は根気よく扉を叩かないと心に入れません。
現実世界ではこれが
「ストーカー」
になってしまうので、塩梅の見極めが難しくある意味大変ですね。
ま、私はやっぱりどちらもオススメです
(*≧∇≦)ノ。
よかったら、ぜひ!。