マンガ「ならしかたなし/雪野下ろせ 著」を読んでいます

こんにちわ。
私は、先日発売された雪野下 ろせ先生の「ならしかたなし」の3巻を購入して、このマンガがこの巻で完結したことを知りました。
今日は、その「ならしかたなし」のご紹介です。

 

 

「ならしかたなし」は奈良を舞台に、大仏顔の「しゃな子」と鹿の「鹿男くん」の会話を中心に成り立っているマンガです。
掲載紙は白泉社の「花とゆめ」です。
各話6ページですが、読んでいるとそんなに短いような気がしません。

なんと表現すればいいのか。
シュールギャグコメディ…。
なんか違う。そうじゃない。

困ってしまったので、公式サイトから紹介文を引用させていただきます。

関西圏で話題の本格「奈良まんが」ついに書籍化!!
大仏顔の思春期JK・しゃな子と、クールで物知りな鹿・鹿男。
黄昏の奈良公園で、乙女な悩みと他愛もないお喋りに明け暮れる毎日。
おとぼけなしゃな子とツッコミキレキレな鹿男との、クセになる掛け合いに思わずニヤリ。
親しみの湧く二人のキャラと関西弁が楽しい、青春まほろばコメディ

ならしかたなし|花とゆめ

さて、この「ならしかたなし」、私がおすすめするポイントは以下のとおりです。

◼️テンポのいい会話
紹介文にもあった、「掛け合い」といえるセリフが楽しいです。
ダ・ヴィンチの「ならしかたなし」の書評を見ていたら、掛け合いがいいとして「セトウツミ」という高校生の瀬戸くんと内海くんが喋るだけのマンガのことが書いてありました。
偶然1、2巻が無料で読める期間だったのでこの「セトウツミ」を読んでみたら、これがまたいい!(フォローして、秋田書店のクーポンか割引が出るのを待ちます)。
「セトウツミ」は、「ならしかたなし」以上に、同じ場所で、会話だけで成り立っている話でした。
そして「ならしかたなし」「セトウツミ」とも、いずれも関西圏なのです。

会話ができる関係。
それも、「双方が楽しめる会話」ができる能力がうらやましい。
会話って、おカネかからない。
でも楽しく会話ができるために培ってきたものが自分にあるのか。
それもまた、芸術家の一本の線みたいなものだと思います。

いずれのマンガも、あらためてその観点で読み直そうと思いました。

◼️シュールな絵面
しゃな子は、大仏顔。
鹿男くんはしゃな子の笑顔を絶賛しますが、その素と笑顔の違いは私にはよくわからない( ゚Д゚)。

鹿男くんはスマートでセンスがあり、しゃな子への愛に溢れているけど、やはり鹿。
ときどき見える、その落差が微笑ましいのです。

◼️脇のキャラクターも魅力的
アルカイックスマイル王子の「三六九先輩」。
しゃな子そっくりで、鎌倉に住んでいる親戚の「あみちゃん」。
奈良の寺院で僧侶を勤め、恋に悩める「空空(くうくう)」。
しゃな子のクラスメイトで、芸人を目指している双子の兄弟「阿助くん」「吽助くん」。
やたら鹿男くんライバル意識を燃やす、後輩の善財童子(ぜんざいどうこ)ちゃん。
人間とつるむ鹿男を心配し、実は鹿男くんを好きな白鹿「白美(ぱくみ)」。
そしてお年頃の白美になにかと嫌われる、やはり白鹿である父。

ちなみに、芸人を目指す双子の「阿助くん」「吽助くん」のコンビ名は
「生と死」
です。

「生と死」のコンビ名の由来について、以下は「ならしかたなし」2巻「その27」の後の2コママンガからの引用です。

親が最初に
俺らに
付けようとした
名前やねん(阿助・吽助)

それを
拝借した
わけかー
なるほどー(しゃな子)

親…(鹿男)

って、なんというセンス!
そして鹿男くんは、至って常識鹿です。

◼️知らない奈良を垣間見ることができる

一巻でしゃな子が、

心の中の
中谷堂のおっちゃんが
餅ついて
くれへんねん…

と、やる気がない理由のひとつを訴えます

…中谷堂って???

中谷堂|高速餅つきのできたてよもぎ餅(よもぎもち)を販売。《奈良》

高速餅つき!
いつか奈良に行くことがあったら、絶対行くと心に決めました。
つきたてって、美味しいよね(*´▽`*)。

せっかくなので、私が持っている少し古い「るるぶ奈良」と「まっぷる奈良」で見てみました。
「るるぶ」にだけ、中谷堂さんが数センチ角で載っています。
「ならしかたなし」を読んでなければきっと生涯行かないお店でした!
なんか嬉しい(*≧∇≦)ノ。

「ならしかたなし」は、奈良ご出身の雪野下先生による「奈良キュレーション」でもあるってことですよねー。

 

 

さて。
なんとこのマンガは、3巻は紙で出ないことが決定しており、電子書籍でしか読めません。
双葉社のジュールで連載されていた、以前にご紹介した「魔法のリノベ」も全4巻のうち最終巻の4巻は紙で出ませんでした。

私は今は極力「紙書籍」を買わないので良いですが、紙で揃えていた方はがっかりだろうとお気の毒です。
また、こういう世の中になったことが驚きでした。
恐るべし、電子書籍。

 

 

「ならしかたなし」は、知人から
「知ってますか?」
と聞かれてその日のうちに読んだものでした。

一巻を読んだときは
「シュールだよねー」
と感想を伝えた記憶があります。
次の巻は買わなくてもいいかなー、という気もしました。
しかし二巻を読んで定着し、三巻にして
「1月20日発売?買うでしょ!」
とノリノリで20日に入手しました。

後半に向けて絵が少し変わり、一層親しみやすくなっています。
しゃな子の顔が丸くなりが一層神々しく(?)、鹿男くんは瞳がキュートで惚れてまいます。
今では、終わったのがほんとうに寂しい作品だと私は思っています。

奈良ガイドブックではありませんし、コメディなので好みもあると思います。
とにかく、私は好き。
そして雪野下先生のセンスが好き!。
次作も追いかける気、満々です。

そういえば私は初め、雪野下先生のお名前は
「ゆきの おろせ」
だと思っていましたが、
「ゆきのした ろせ」
が正しいようです。

念のためちょっと調べてみたら、
「ゆきの したろせ」
と切ってるサイトがありました。

…それは…。

ま、なんにしても好きなマンガです。
見かけたら思い出してくださーい!