絵本「だいじょうぶだよ―ぼくのおばあちゃん」を読みました

こんにちわ。
今回は、
「だいじょうぶだよ―ぼくのおばあちゃん」
という絵本のご紹介です。

ネタバレがありますので、気になるかたはお読みにならないでくださいね。

 

 

少し前に見かけたネット記事のことてす。
認知症医療第一人者のお医者さまご本人が認知症になったことを、数年前に自ら公表されたという話を読みました。
その際、その長谷川和夫先生が昨年出版された絵本があると知り、気になっていました。
そして先日、その本を取り寄せて読むことができたところです。

この絵本の概要は以下のとおりです。

タイトル だいじょうぶだよ―ぼくのおばあちゃん
作 長谷川和夫先生
絵 池田げんえい先生(貼絵作家)
発行 2018年10月15日
仕様 A4変形版24ページ
出版 ぱーそん書房

「ぱーそん書房」による、本の「主な内容」には以下の記載があります。

「パーソンセンタード ケアの理念をこどもたちにやさしく伝えたい」という作者の思いが詰まった絵本。

んん?
ちょっと難しいぞ。

それは、「ぱーそん書房」さんが医学関連書籍専門の出版社だからでした。

もう少し分かりやすく、Amazon等で紹介されている紹介文を引用させていただきます。

もしおばあちゃんが「いろいろわすれるびょうき」になったら…。「どうしてわすれちゃったの?」「おばあちゃん、なんだかまえとちがう」認知症になったおばあちゃんと、ぼくたち家族の物語。このお話は、認知症診療に長く携わってきた作者の家で実際に起きた出来事です。今、そして未来を生きるこどもたちに伝えたい、作者の思いとは・・・。

池田先生による「おばあちゃん」の絵は、笑顔があたたかくて「ぼく」が大好きなのも頷けます。
おばあちゃんの畑のスイカやキュウリ・トマトを一緒に食べたり楽しい毎日でした。
しかしおばあちゃんの様子が変わり、約束を忘れたりトイレがわからなくなったり。

おばあちゃんがこわい顔で怒って「ママ」に物を投げるするページでは、もともとの満面の笑顔の優しさとの対比で私もドキッとしました。

食卓を囲むみんなのこともおばあちゃんには誰なのかわからなくなり、さすがに「ママ」が涙します。
「ぼく」は、
「みんなはおばあちゃんを知ってるから大丈夫」
とおばあちゃんを安心させて、おばあちゃんにはまた笑顔が戻るのでした。
おしまい。

んん?これで終わり?
長谷川先生自らが認知症になって気づいたことの話ではないのかしらとあとがきを見てみると、数十年前に長谷川先生の家で起きたことをモチーフにした話でした。
私は少し拍子抜けした気分でした。

しかしそれは最近自分がマンガやさまざまなエピソードを読んで
「安心してもらうのは大事よねー」
と感じてわかっているつもりになっていたからで、この話が世の中で当たり前な流れではないのです。
姥捨山の話とか、古くから認知症の方々がどういう扱いをされてきたかとか、それは私が思っていたような遠い話ではなさそうです。

この話を日本中のこどもたちが絵本で読むことには大変意味のあることだと後から気づきました。

より多くの子供たちに読まれることを願います。

 

 

私はこの本を読む前まで、母に
「やーだ、ぼけないでよー」
とよく軽口をたたいていました。

しかし先日
「あたしだって、いつぼけるかわからないよ」
という母に
「いいんだよー、それが普通なんだから」
と初めて言いました。

この本から考えさせられたこと、きっかけに調べたいこと、したいことがあります。
また、自分の周囲が少し明るくなった気がします。

そして長谷川先生のことなど、書き足りないことはまたそのうちにということで、早々に本日のブログは終了しちゃいますー。

「だいじょうぶだよ―ぼくのおばあちゃん」
図書館で見かけたら、手に取ってみてくださいねー。