吉田美紀子 著「中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます」を読んでいます

こんにちわ!
前回のブログでは、吉田美紀子先生の介護エッセイマンガ、
「40代女性マンガ家が訪問介護ヘルパーになったら」
をご紹介しました。

吉田美紀子 著「40代女性マンガ家が訪問介護ヘルパーになったら」を読んでいます

今回は、その続編の
「中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます」
をご紹介します。

 

 

あらためて「紹介しなきゃ」と気負って読み直してみて、気がつきました。

「あっ、1ページに4コママンガが2本ある!」

前回の私のブログで、
「1ページに4コマ1本しか収録していないことに、レビューで苦言が見られた」
と書いたところでした。
対して、この続刊では、ページがぎっしり埋まっています。

前の本で私が好きだったのは、以下のページでした。

前の本は、吉田美紀子さんと「介護という職業」や「利用者さん」が出会った、
「はじめの一歩」
という印象でした。
それは上のページに代表されるような、ほわんとした読後感でした。

しかし今回の本は、そこからステップアップしての、

失敗
挫折
迷走
努力
チャレンジ
気づき
成長

の物語です。

ギッシリ、みっしり。
ページの中のコマも、仕事も、前回より忙しく慌ただしいイメージです。

今回は、介護施設での傍若無人な同僚への困惑や、エキセントリックな職員(リーダー)への憤りも表現されています。
前回の「訪問介護」では一人で仕事が完結しますが、大人数の職員がいる施設ではそんな感情も持たざるを得ないわけです。

また、終末期の利用者さんへ吉田さんが食事介助するシーンでは、重要な問題の提起がされます。

初任者研修で
「無理な栄養補給は
体に負担を強いる」
って習った

このひと匙に
どんな意味があるんだ?

一分一秒でも永らえて欲しいという
気持ちは

森尾さんにとって
負担になるだけで

どうやっても
ムダな行為じゃ…

そのあとの展開はまた吉田美紀子worldに戻りますので、興味があれば読んでいただきたいと思います。
なにしろこの3コマには、私は息をのみました。

そんなこんなで、前巻で誕生した新米訪問ヘルパーは、逞しく成長するのです。

 

 

「中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます」
は、2018年9月16日初版発行の本です。
これをあらためて読み終えたときに、私は充足感を持ちました。
吉田さんの安定ぶりに、安心できたのだと思います。
それを感じることができたこの本の「あとがき」が、私は好きです。

そして余韻の中しばらくネットを調べていたら、以下のページに行き当たりました。

家族が「怖い他人」に見えておびえてしまう――認知症を患者の視点で描いた漫画にハッとさせられる – ねとらぼ

上記は、吉田美紀子先生が2019年1月10日のTwitterに載せたマンガの紹介記事です。

介護職経験してから初めての創作物かも。
利用者さんの視点漫画。

https://twitter.com/YoshidaMikiko/status/1083291375485935617?s=19

このTwitterのマンガを見て、

吉田美紀子さんは、また先に進んでいるのだ( ゚Д゚)

と、私は衝撃を受けました。

このTwitterで紹介された3ページ全8コマの短いマンガは、ぜひ皆さまにお読みいただきたいです。
登場人物は私たちの家族であり、今の自分であり、将来の自分です。

いつか、私の母にもその日が来たら、
「●●さん(名字)、どうしました?大丈夫ですよ、一緒におうちに帰りましょうね」
「●●さん、今日の夜ごはんは頂き物があるのでお料理はしなくて大丈夫ですよ」

などと声をかけて、安心させてあげたいです。

介護を語る本は多くあると思いますが、漫画家さんが介護職に就いて介護サービスを提供するケースはそんなに多くないのではと想像します。
初めて吉田美紀子さんの介護ヘルパー本を読んでから4年、
「あの頃は『マンガの仕事がない』と仰っていた吉田さんは、今やこのカテゴリの第一人者なのでは?」
とTwitterの「利用者さんの視点漫画」を読んで思いました。
(そして私の4年はなんだったのと反省)

 

 

昨日からご紹介したこのエッセイマンガ2冊は、きっと文字だけで書かれた本の情報量には及びません。
しかし視覚や自分が頭の中で読み上げた会話文から身体に沁みて追体験できることに、私は大きな価値を感じます。
(そして文字だけの本を読むと私は寝てしまうので、残念ながら読み初めても読み終わらないのです(泣))

今後の吉田美紀子先生の創作への期待も含めて、これまた私のおすすめです~(*´▽`*)。